メンズにとって乳液は不要なのか?!
半年かけて、ようやく僕の中での答えが出ました。
今回は「乳液の集大成」をまとめた記事です!
『【完全保存版】メンズスキンケアのやり方・順番・種類』で、スキンケアの基本の順番を解説しています。
この順番を頭に入れておくと、理解がスムーズになるのでぜひ読んでみてください。
YouTubeやtwitterなどでもメンズに乳液はいらない、という意見がいくつかあり、僕自身「乳液やクリームって本当に必要なの?」と疑問でした。
様々なタイプの乳液や肌につける量、タイミングなどを変えながら答えを探してきました。
そしてやっと自分の中で結論が出たので今回はそれをまとめました。
僕が実際に使っている乳液の紹介もあるのでチェックしてみてくださいね。
そちらもぜひお楽しみに!
メンズにとって乳液とは
メンズにとって乳液は、ちょっとややこしい存在ですよね。
僕のYouTube動画のコメント欄でも、乳液に対する質問や疑問をたくさんいただいていました。
乳液ってそもそも何?
端的に言うと、乳液は油性成分を含んだスキンケア化粧品です。
ちなみに、化粧水や美容液は「油性成分」を含んでいません。
乳液ってどんな役割?
乳液の役割は、化粧水や美容液の蒸発を防ぐことです。
化粧水や美容液を塗ると、水分や有効(訴求)成分が肌の角層に入りますよね。
そのまま放っておくと、水分や有効成分は蒸発して出ていってしまいます。
そうなる前に「油性成分」を含んだ乳液を塗ることで、人工的な皮脂膜で顔を覆うことができます。
その乳液の皮脂膜がフタのような役目をして、先に塗った化粧水や美容液の水分や有効成分を肌に留めてくれるのです。
乳液のこのような効果を《エモリエント効果》といいます。
乳液とクリームの違い
乳液とクリームの違いについて、お伝えしたいことは3つあります。
明確に区別する基準はない
まず、大前提として、乳液とクリームを区別する明確な基準はありません。
油性成分〇〇%未満は乳液、◯◯%以上でクリームというような基準はないんです。
油性成分の配合量が同じであっても、メーカーAは乳液、メーカーBはクリームとして売っていることがあります。
油性成分の量
「乳液<<クリーム」
乳液とクリームを区別する明確な基準はないのですが、傾向として油性成分の量は乳液よりクリームのほうが多いです。
確実に言えることは、同じメーカーで乳液とクリームがあるのであれば、クリームのほうが油性成分が多く配合されています。
油性成分が多いということは、クリームは乳液よりも保湿効果の持続が期待できると言えます。
その一方でメンズにとってはギトギト油っぽいなと感じる可能性もあります。
配合可能な美容成分の量
「乳液<<クリーム」
クリームのメリットとして、配合することのできる美容成分(訴求成分)の量が乳液より多いことが挙げられます。
正確ではありませんがわかりやすく噛み砕いて言うと、クリームの方が乳液より安定していて、その分美容成分(訴求成分)を多めに配合することができるのです。
百貨店で売られている『デパコス』と言われるブランドでは、同じブランドでも乳液よりクリームの値段が断然高いことがほとんどです。
ここからは僕の推測ですが、クリームのほうが価格が高いのは、美容成分(訴求成分)を多く配合しているからじゃないかなと思っています。
メンズに乳液とクリームはどちらも必要?
クリームは使うとしたら、乳液の後の順番です。
半年間いろいろと自分で試して模索してきて、結論が出ました。
「乳液かクリーム、基本どちらか1つでいい」
これが僕の考えです。
ちなみに…
百貨店のビューティーアドバイザー(美容部員)さんに聞くと、みーんな同じような答えを返してくださいました。
「夏場・冬場はエアコンなどで肌が乾燥するので、夜は乳液の後にクリームを塗ります」と言われるんです。
本当かなぁと思いながら、いろいろ試してきた結果、乳液の後にクリームを塗る必要性は感じませんでした。
乳液かクリームのどちらか1つだけでも皮脂膜の役割を果たしていると感じたからです。
ビューティーアドバイザーさんが両方必要という理由は2つあるんじゃないかと考えています。
1つは、男性より女性の方が乾燥肌の方は多いこと。
もう1つは推測でしかありませんが、乳液とクリーム両方売りたいからじゃないかなと思っています。
乳液の正しい塗り方
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1手のひらに適量の乳液を出す
出した乳液は、指の先に集めます。
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2ちょっとずつ顔全体に置く
正確には、顔全体に乳液を置く場合と、頬や口元など塗るべき場所に置く場合があります。
参考
僕は混合肌なので、頬や口元は乾燥しているけれど、鼻やおでこといったTゾーンは皮脂が多めです。
だから、頬や口元、首といった乾燥しやすい部分には毎日乳液を塗っています。
Tゾーンに関しては、肌の調子を見ながら塗る量を調節します。
完全に塗らない時もあれば、ちょっとだけ塗るときもありますし、顔全体に乾燥を感じるときや強めの洗顔をした日は顔全体に乳液をしっかり塗ります。
乳液を手で伸ばしてから顔全体に塗るのは、皮膚をこすってしまうので絶対やめてくださいね。
量は自分で様子をみながら調節してください。
まずは1プッシュから試して見ることをおすすめします。
肌タイプや肌タイプ別のケアについては、『4つの肌タイプ!メンズのタイプ別特徴とケアのやり方』も参考にしてみてください!
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3ハンドプレスでなじませる
とにかく皮膚に摩擦を起こさせないことが大切なので、こすらずにハンドプレスで乳液をなじませてください。
ヒゲがある人は、ヒゲの辺りにもしっかりとなじませてください。
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4ヒゲを剃った日のスキンケア方法
ヒゲを剃った日はダメージが大きいので、乳液の後にクリームを塗っています。
僕は、【LuLuLun】モイストジェルクリームを使っているんですが、やわらかめのテクスチャーで気に入っています。
ほほの下のほうや口元、あご、首といった、ヒゲを剃ってダメージを受けた場所にこのクリームを置いて、ハンドプレスでなじませます。
剃っていないヒゲがある部分には塗らないようにすることで、自分にとって最適な油分を保つことができます。
皆さんも参考にしてやってみてください!
ビヨケンが使っている乳液のご紹介
実際に僕が使っている乳液をご紹介します。
乳液は、自分に合った量を塗ることが大切です。
なので、僕は量の調整が難しいポンプ式はおすすめしません。
ポンプ式の場合は、1プッシュの量が少ないものを選ぶことをおすすめします。
【無印良品】乳液・敏感肌用・高保湿タイプ
【無印良品】のスキンケア化粧品の中でも、コスパがよく人気の高い敏感肌シリーズの乳液です。
テクスチャーはとろりとして柔らかいです。
ポンプ式ではないため、量を調整しやすいところがおすすめです。
ただ僕、個人としてはニキビができてしまったりとちょっと肌に合わないと感じてます。
【雪肌精】エッセンシャル スフレ
雪肌精シリーズの乳液のひとつです。
テクスチャーは硬めで、メーカーによってはクリームと呼ばれるくらいの硬さです。
ポンプ式で1プッシュの量が多く、比較的油分も多めなので、僕の場合は1プッシュ出すと肌がベタついてしまいます。
出す量には注意が必要です。
【ミノン】アミノモイスト モイストチャージミルク
敏感肌・乾燥肌用の保湿乳液です。
テクスチャーは【雪肌精】エッセンシャル スフレよりもう少し硬く、クリームに近いです。
【雪肌精】エッセンシャル スフレほど油分が多くは感じませんが、ポンプ式で1プッシュで出る量が多めなので出す量に注意しましょう。
ぼく個人としてもかなり気に入っています^^
【デュアルオーガニック】アクネハーブMDミルク
ニキビの予防対策をしながら、乾燥する肌の保湿もしてくれる乳液です。
医薬部外品で、ノンコメドジェニックテスト済です。
ノンコメドジェニックテスト済とは、「ニキビの元となる“コメド”ができにくい」ことをテストで確認済という意味です。
ニキビの元となる”コメド”とは「毛穴に皮脂や角質などが詰まって小さく膨らんだ、ニキビの一歩手前の状態」のことです。
ポンプ式ですが、この【デュアルオーガニック】アクネハーブMDミルクは、1プッシュで出る量が少ないので量を調整しやすいという点がおすすめです。
乳液不要論について
「メンズに乳液は、必ずしも必要ではない」という乳液不要論を唱えられているYouTuberさんもいらっしゃいます。
そうした意見を曲解されたようなコメントや、乳液不要論に対するビヨケンの意見を知りたいというお声もいただいていました。
まず前提として理解していただきたいのは、『乳液はメンズに絶対不要』とは誰も言っていないということです。
「乾燥していないのであれば乳液を塗る必要はない」と言われているんです。
つまり「乾燥している人は乳液も必要」ということです。
某YouTuberの方の主張
もう少し詳しく、某YouTuberの方の主張をみていきましょう。
大きく3つの主張をされています。
- 皮脂量が男性は女性の3倍
- 洗顔で油分(皮脂)が全部流れるわけではない
- 乳液はニキビ菌のエサになる
男性の皮脂量が女性より多いことは事実です。
また、「洗顔で油分(皮脂)をきれいに流せていない状況で油分を含んだ乳液を塗ると、乳液がニキビ菌のエサになってしまう」というのも納得できる理論だと思います。
ビヨケンの主張
上記の話を受けて、僕の考えを述べさせていただきます。
僕は、乳液は必要だと思っています。
そもそも僕は、顔に「化粧水」と「美容液」を塗って放置したら、蒸発するよね?と思っています。
水分を塗っただけでずっとみずみずしい状態の人って、世の中にいないですよね?
男性は皮脂量が女性の3倍あるといいますが、ちょっと考えてみましょう。
化粧水と美容液をハンドプレスで顔に押し込んだ後、手を離した途端に顔に残っていた皮脂が顔全体を覆って、化粧水や美容成分を顔にとどめてくれるでしょうか?
僕にはそうは思えないんです。
そもそも正しい洗顔をしたら、そんなに皮脂は残っていないと考えています。
正しい洗顔をして皮脂(油分)を取り去ることが大事
「正しい洗顔で余分な皮脂や角質をしっかり取り去り、化粧水や美容液の水分や美容成分が肌の角層に入り込める状態にしてあげるべき」というのが僕の1つ目の主張です。
「洗顔ですべての皮脂が流されるわけではない」というのは僕も同意見です。
でも、正しい洗顔をしていれば不要な皮脂や角質は落とされているはずだと考えています。
洗顔をしなかったり、洗顔が下手で洗顔後も大量の皮脂が残っていたりする人は、顔表面が油分で覆われている状態ですよね。
油は水をはじくので、そんな状態で化粧水や美容液を塗ったとしても、そもそも水分や美容成分が角層には届いていないはずなんです。
まずはきちんと洗顔して、余分な皮脂を取り除くことが必要です。
「乳液は必要」ただし塗る量で調整するべき
「角層に入った水分や美容成分を逃さないために『乳液は必要』、ただし塗る量で調整するべき」というのが僕の2つ目の主張です。
化粧水や美容液を塗って水分や美容成分が角層に入っていくということは、ちゃんと洗顔をして皮脂を取り去っているはずですよね。
その場合、角層に入った水分や美容成分の蒸発を防ぐのに十分な皮脂は残っていないと考えています。
だから、角層に入った水分や美容成分の蒸発を防ぐために「乳液は必要」です。
ただし、必要量は人によって違うし、必要な乳液の量が0に近い人もいると思います。
乳液を《必要》か《不要》かを議論するのではなく、自分に適した乳液の量を追い求めることで、皆さんのスキンケアの幅が広がります。
10代や20代前半で皮脂の多さやニキビに悩む人は、乳液の量を0にしたり少量にしたりするだけでなく、ニキビができにくいノンコメドジェニックの乳液を試してみることもおすすめします。
自分に適したスキンケアを追い求める上で、乳液は絶対不要とは思い込まず、可能性をいろいろ試してみてほしいです。
まとめ
「乳液の集大成」にふさわしい盛りだくさんの内容でしたね。
では、ポイントをもう一度おさらいしましょう。
ポイント
- 乳液の役割は、人工の皮脂膜となって化粧水や美容液の蒸発を防ぐこと
- 化粧水や美容液が浸透させるために、正しい洗顔で余分な皮脂を取り去ることが重要
- 「乳液は必要」ただし塗る量は顔の部位や季節、年齢で調整するべき
- 乳液かクリームのどちらか1つを塗ればよい
- ヒゲ剃りでダメージを受けた部分は、乳液+クリームでケア
ご自身でいろいろと試して、自分にぴったりの乳液やその適量を見つけてください!